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ロシア軍によるウクライナ侵攻と寄付の動きの拡大
このエントリについて
日本でも連日報道されている通り、2022年2月24日よりロシア軍によるウクライナへの侵攻が開始されました。
すでに子どもをはじめ多くの民間人が犠牲になっています。
苦しむ人々のために日本からも何か人道的な支援で出来ることはないか?と考えている方も多いと思います。
その際にまず考えられる手段のひとつとして寄付があります。
このエントリでは、ウクライナの人々のための支援になる寄付の方法を一覧化してまとめてみたいと思います。
ウクライナへの寄付先を選ぶポイント
寄付先を選ぶポイント
寄付先を選ぶにあたり、なにを基準に選んだらよいか分からないという人のために3点ポイントを挙げてみました。
1) 募金したお金の使用用途が明記されているか(人道的支援以外の内容に使われないか)
2) 日本の税法上、寄付金控除が適用されるか
3) コンビニで簡単に寄付できるかどうか
上記の3点のポイントからご自身に必要な項目を満たしている団体を選ぶことがオススメです。
大使館や国際機関、NGOなどの援助団体を通して現金で寄付
寄付先 | 使途明記 | 寄付金控除の適用 | コンビニから寄付 | 振込先 |
在日ウクライナ大使館 | ○ | × | × | ■三菱UFJ 銀行 広尾支店 047 普通 0972597 口座名義:エンバシーオブウクライナ |
国連UNHCR | ○ | ○ | ○ | クレジットカード、ペイジーなども利用可能 |
国際NGO ADRA Japan | ○ | ○ | × | – |
ピースウィンズ・ジャパン | ○ | ○ | × | ■三井住友銀行 青山支店 普通 1671932 口座名義:特定非営利活動法人 ピース ウィンズ・ジャパン広報口 トクヒ) ピースウィンズジャパン コウホウグチ ■Paypay銀行 本店営業部(ホンテン)(001) 普通 2154961 口座名義:特定非営利活動法人 ピース ウィンズ・ジャパン広報口 トクヒ) ピースウィンズジャパン コウホウグチ ■郵便局「払込取扱票」 口座番号:00160-3-179641 加入者名:ピース ウィンズジャパン (通信欄に「ウクライナ緊急支援」とご記入) |
日本ユニセフ協会 | ○ | ○ | ○ | ■ゆうちょ銀行 振替口座:00190-5-31000 口座名義:公益財団法人 日本ユニセフ協会 *通信欄に「ウクライナ」と明記。 *窓口での振り込む場合は、送金手数料が免除されます。 |
AAR Japan 難民を助ける会 | ○ | ○ | × | – |
国境なき医師団 | ○ | ○ | ○ | – |
必ず行う際は公式サイトで最新の情報をチェックしてから実際の寄付を行ってください。
在日ウクライナ大使館に直接寄付
まず、最初に候補に挙がるのは在日ウクライナ大使館への専用口座への直接寄付です。
こちらは読売新聞でも報道され注目が集まりました。
寄付金の使途について、大使館で広報を担当するユリア・ザモルスカ2等書記官は「平和を愛する日本の方々の思いは大使館として十分理解している」と話し、「武器の提供については、あくまで各国政府間のやりとりだ」と強調する。
現地では戦闘の激化で、一般市民にも死傷者が出ており、寄付金は、医薬品の確保や、病院や学校などが被害を受けた場合の再建などに充てることを想定しているという。
讀賣新聞オンライン 2022/2/28「在日ウクライナ大使館に寄付申し出続々…「戦争に大反対」ロシア人からも」
■現金での支援の受付先
なお、物資による方法でも支援可能です。
■支援物資の受付先
国連UNHCR協会(国連難民高等弁務官事務所)の日本公式支援窓口への寄付
続いて、国連UNCHR協会です。ウクライナだけでなく世界の幅広い地域で難民の支援を行っております。
故緒方貞子さんが日本人初の第8代国連難民高等弁務官を務められたことでご存じの方も多いかと思います。
UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)とは?
1950年に設立された国連の難民支援機関です。紛争や迫害により故郷を追われた難民・避難民を国際的に保護・支援し、水や食料・毛布などの物資の配布や、難民キャンプなどの避難場所の提供、保護者を失った子どもの保護や心のケアなど、最前線で援助活動に尽力しています。1991~2000年の間、緒方貞子さんが第8代国連難民高等弁務官を務めました。
この国連の難民支援活動を支えるため、広報・募金活動を行う日本の公式支援窓口が、国連UNHCR協会です。
国連UNCHR協会HPより
UNCHRのサイトでは寄付方法が充実しており、4つの方法から選ぶことができ、現金以外の方法も扱えますので現金での支援がすぐに難しい方にもオススメです。
1) クレジットカード (Visa/AMERICAN EXPRESS/Diners Club/DISCOVER/JCB/Master Card)
2) コンビニエンスストア
3) ペイジー(インターネット・バンキング)
4) 郵便局・ゆうちょ銀行(払込用紙)
国際NGO ADRA Japanへの寄付
続いて、国際NGO ADRA Japanです。
ADRA Japanは世界約120ヵ国のADRA支部や国連とも協働する世界最大規模の国際NGOです。ADRA Japanは35年以上の活動実績があり、日本では認定NPO法人を獲得しています。
ADRA Japan HPより
ADRA Japanのサイトも寄付方法が充実しており、4つの方法から選ぶことができます。
国連UNCHR協会同様、クレジットカードを扱える他、一口の金額は大きくなりますがPayPalを利用することも可能となっています。
1) クレジットカード (Visa/Master Card)
2) 郵便局
3) 銀行 (口座問い合わせ式)
4) PayPal
ピースウィンズ・ジャパンへの寄付
続いて、ピースウィンズ・ジャパンです。
ポーランドとモルドバにスタッフを派遣し、ウクライナと連携して支援を行っています。
PWJは、国内外で自然災害、あるいは紛争や貧困など人為的な要因による人道危機や生活の危機にさらされた人びとを支援する日本発のNGO(Non-Governmental Organization = 非政府組織)で、大西健丞により1996年に設立されました。これまでに世界34カ国で活動してきました。また、緊急災害支援プロジェクト「空飛ぶ捜索医療団」の運営や地域活性化、犬や猫の殺処分ゼロを目指した動物の保護・譲渡活動「ピースワンコ・ジャパン」など、社会課題の最前線で解決に全力を尽くすソーシャルプラットフォームとして挑戦を続けています。
ピースウィンズ・ジャパン「ピースウィンズ・ジャパンについて」より
日本ユニセフ協会への寄付
続いて、日本ユニセフ協会です。
ユニセフは、ウクライナに残る子どもたちや家族、近隣諸国に避難しているウクライナ人難民への支援活動を強化し、物資を送付しています。
日本ユニセフ協会は、現在先進国を中心に33の国と地域に設置されているユニセフ協会(国内委員会)の一つです。各国内委員会は、ユニセフ本部との協力協定に基づき、募金活動、広報活動、アドボカシー活動(政策提言)に取り組んでいます。
日本ユニセフ協会「日本ユニセフ協会とは」より
AAR Japan 難民を助ける会への寄付
続いて、AAR Japan 難民を助ける会です。
ポーランドとウクライナにネットワークを持つ「汚れなき聖母マリアの修道女会」と連携し、ウクライナでの支援活動を実施しています。
AAR Japan[難民を助ける会] は、国連に公認・登録された「日本生まれの国際NGO」です。
AAR Japan[難民を助ける会] 「AAR Japanについて」より
1979年にインドシナ難民支援を目的に日本で発足。以来、活動地域や分野を広げながら、65を超える国・地域で支援を展開してきました。現在は世界14カ国で活動しています。
国境なき医師団への寄付
続いて、国境なき医師団です。
国境なき医師団(Médecins Sans Frontières=MSF)は、民間で非営利の医療・人道援助団体です。紛争や自然災害、貧困などにより危機に直面する人びとに、独立・中立・公平な立場で緊急医療援助を届けています。医療援助と同時に、現地で目の当たりにした人道危機を社会に訴える「証言活動」も国境なき医師団の使命です。1971年にフランスで設立し、1999年には活動の実績が認められノーベル平和賞を受賞しました。
「国境なき医師団とは」 より